派遣のメリット、1位「勤務地・曜日・時間を選べる」

 エン・ジャパンが、運営する派遣のお仕事まとめサイト『エン派遣』上で、サイト利用者を対象に実施した「派遣で働くメリット・デメリットについてのアンケート調査」結果(有効回答数1323人)によると、派遣で働くメリット(3つまで回答)は、第1位は「勤務・曜日・時間などを選べる」(38%)だった。同調査は2008年から実施(2011年のみ集計なし)しており、「勤務地・曜日・時間などを選べる」は11年連続で第1位となった。

 続いて、昨年第5位の「パート・アルバイトより給与がいい」(28%)が前年より5ポイントアップし、今年は第2位となった。以下、「色々な仕事を経験できる」(25%)、「未経験でもチャンスがある」(25%)、「仕事内容を選べる」(24%)、「正社員よりも仕事に就きやすい」(23%)などが続いた。回答者からは、「派遣なら時間の融通が利くので、他にもやりたい仕事に挑戦できる」(23歳女性)といったコメントが寄せられている。

 一方、派遣で働くデメリット(3つまで回答)は、トップ3が「賞与がない」(53%)、「気に入った職場でも長期勤務できない場合がある」(52%)、「交通費が出ない」(48%)だった。これらの項目は、8年連続で上位にランクインしており、派遣で働く多くが感じるデメリットのようだ。回答者からは、「時給で考えると良いが、賞与などがないので、年収が少なくなるケースが多い」(28歳女性)という声が寄せられた。

 「賞与がない」(2018年:55%)、「交通費が出ない」(同:52%)は昨年より減少。2020年4月1日から施行される働き方改革関連法の改正により、「同一労働同一賃金」が導入されることで、さらに解消されるかもしれない。また、派遣で良かったこと(複数回答)は、「すぐに仕事に就けた」(42%)が最多。昨年と比べると、15ポイント増と大きくポイントが伸びている。仕事探しから就業までのスピード感も、派遣の魅力のようだ。

 さらに、「派遣で良かった」と感じたエピソードを尋ねると、「スキルがなく不安だったが、やりたかった仕事にすぐ就くことができた」(27歳女性)、「派遣で事務を週3、残り2日で学校教員の非常勤として働いている。やりたい仕事を両立できた」(28歳女性)、「色んな職場で働けるので、派遣として働いていなかったら気づけなかった経験をたくさんできたと思う」(35歳女性)などのエピソードが寄せられている。

 同調査結果は↓

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/16707.html