矢野経済研究所が、日常的に(ほぼ毎日/必要に応じて)健康食品を摂取している30~70代の男女1000名を対象に実施した「健康・機能性食品素材に関する消費者アンケート調査」結果によると、本調査対象37素材のうち、摂取率(現在摂取しているとの回答比率)が10%以上の素材(複数回答)は、「DHA・EPA」、「青汁、ブルーベリー(ビルベリー)」、「コラーゲン」、「乳酸菌」、「グルコサミン」の6素材だった。
また、これらの摂取率の高い上位6素材に関して、素材別に認知している機能を聞いたところ、第1位に上がったのはそれぞれ、「DHA・EPA」では『記憶力の維持・改善』、「青汁」では『健康維持・増進』、「ブルーベリー(ビルベリー)」では『眼の疲れ』、「コラーゲン」では『肌のハリ・シワ・シミの改善』、「乳酸菌」では『整腸』、「グルコサミン」では『関節痛の軽減・緩和』だった。
摂取率をみると、「DHA・EPA」が19.1%で最も高く、次いで「青汁」(19.0%)、「ブルーベリー(ビルベリー)」(15.9%)、「コラーゲン」(14.8%)、「乳酸菌」(13.1%)、「グルコサミン」(10.7%)の順位高い。女性(500名)では、摂取率の高い順に、「コラーゲン」が23.8%と2割を超え、次いで「DHA・EPA」(19.0%)、「青汁」(18.8%)、「ブルーベリー(ビルベリー)」(16.4%)、「乳酸菌」(12.6%)と続く。
女性の6位以下には、「グルコサミン」、「ルテイン」、「ヘム鉄」、「大豆イソフラボン」、「ヒアルロン酸」が続き、加齢に伴う対策素材や美容関連素材など、女性に関心の高い素材が上位10位以内にランキングされている。また、男性(500名)では、「青汁」と「DHA・EPA」が同率の19.2%を占めてトップ、次いで「ブルーベリー(ビルベリー)」(15.4%)、「乳酸菌」(13.6%)、「グルコサミン」(11.2%)だった。
男性の6位以下は、「プロテイン」、「ルテイン」、「ウコン」、「コラーゲン」、「大豆イソフラボン」と続き、身体づくりや眼のピント調節、アルコール対策などの機能が明確な素材のほか、コラーゲンや大豆イソフラボンなど、女性の摂取率が高いものもある。調査結果から、男性の摂取率の高い上位素材のなかには、配偶者と共に摂取していることが示唆される素材もあるものとみている。