産業能率大学が、従業員数が6人以上の企業経営者(経営トップ)を対象に、2019年に注目している会社を自由記述で1社回答してもらい、その結果を2019年「社長が注目する会社」としてまとめた。調査結果(有効回答数471人)によると、2019年「社長が注目する会社」で最多得票となったのは「ソフトバンクグループ」だった。次いで、2位「日産自動車」、3位「楽天」、4位「トヨタ自動車」、5位「ZOZO」と続く。
昨年末に通信子会社を上場させた「ソフトバンクグループ」には、調達した資金をもって「次はどこと組むのか」(55歳/男性/サービス業/神奈川)、「多方面への事業展開が今はマイナスにみえても先には収益を上げそう」(50歳/男性/電気・ガス・熱供給・水道業/岐阜)、「通信子会社の上場後の評価に注目したい」(57歳/男性/その他/北海道)など、今後“投資”を軸とした他業種との提携や多方面への事業展開に注目する声が集まった。
また、今回初めてトップ10入りしたのは、ユニークなサービスや宣伝が話題を呼び次の一手に注目が集まる「ZOZO」(5位)、右肩上がりに規模を拡大するEC市場で存在感をみせる「アマゾン・ドット・コム」(6位)、外国人の積極採用などを通したグローバル化や今後の業績の成長に注目が集まる「メルカリ」(8位)、昨年のノーベル賞受賞で話題となったがん免疫薬「オプジーボ」を製造販売する「小野薬品工業」(10位)の4社だった。
一方、「本田技研工業」(7位)は新事業の航空機製造に引き続き高い注目が集まり、3年ぶりにトップ10入り。トップ10に入った企業には新分野への事業展開に対する期待が集まるとともに、近年話題となっている技術・サービスを提供する企業は今後どれほどその業績を伸ばせるかに注目する声も挙がっている。ちなみに、8位に「NTTドコモ」(「メルカリ」と同順位)、10位に「ソニー」(「小野薬品工業」と同順位)がランクインしている。
同調査結果は↓
http://www.sanno.ac.jp/research/fm3fav0000001kpb-att/company2019.pdf