消費意欲指数、1月は季節消費への意欲高まる気配

 博報堂の生活総研が、首都・名古屋・阪神在住の20〜69歳の男女の消費者1500名を対象に実施した「来月の消費予報」によると、1月の消費意欲指数は51.1点で、前月比は-5.0ポイント、前年比では+2.6ポイントとなった。女性を中心に、新年らしい季節消費への意欲が高まる気配がある。また、特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合は、全体では前月比-9.5ポイント、前年比+1.6ポイントの30.9となった。

 消費意欲指数は、調査パネルの一般生活者1500名に対し、「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(1月)の消費意欲は何点ぐらいか」と質問したもの。1月は例年、消費意欲が最も高まる12月からは指数が低下する月。特に前年は、季節消費やセールへの意欲が盛り上がらず、1月の過去最低値を記録したが、今年は、2017年並みの51.1点に回復している。

消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、「新年、お正月だから」などの季節消費(18年1月107件→19年1月132件)や「セールがある、初売り、福袋」(18年1月151件→19年1月176件)といった1月ならではの消費機会への意欲が前年から回復。また、特に買いたいモノ・利用したいサービスの内訳をみても、前年大きく減少していた「ファッション」が伸びている(前年比+34件)。

一方で「今月までに多く使った反動でセーブ」(18年1月95件→19年1月114件)や、「節約・倹約したい」(18年1月41件→19年1月51件)もやや増えており、消費に慎重な態度もみられる。今年の1月は男女ともに前年から2ポイント以上のプラスとなった。特に女性では前年比+3.1ポイントの55.5点となり、2014年の増税後の1月としては過去最高値となった。

 消費意欲の理由(自由回答)をみると、「新年・お正月だから」、「欲しいものや出費の予定がある」という女性の意見が前年から増加。また「特に買いたいもの・利用したいサービス」についても、女性では「ファッション」、「化粧品」、「理美容」、「装飾品」をはじめとした幅広い項目が前年からプラスとなっている。

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