明治安田生命が27日に発表した恒例の「生まれ年別の名前調査」結果(男の子9796人、女の子9481人を集計)によると、2018年生まれの男の子の名前は、「蓮」が昨年の5位から、4年ぶりに首位に返り咲いた。植物の「蓮(はす)」は、「泥中の蓮」ともいわれ、泥の中でも、水の底で力強く根を張り、きれいな花を咲かせることで知られている。また、泥が濃ければ濃い程、より大きな花を咲かせるともいわれ、逆境に強いイメージがある。
今年は、全国各地で多くの自然災害に見舞われたなか、「蓮」のように「逆境に負けず、力強く、きれいな花を咲かせてほしい」という親の想いが込められているのかもしれない。次いで2位は「湊」(昨年4位)、3位は「大翔」(同18位)となった。男の子のベスト10をみると、「大翔」のほか、「大和」が昨年9位から4位に順位を上げるなど、「力強く、たくましい」イメージのある「大」の漢字を使った名前の人気が上昇している。
女の子の名前は、「結月」が昨年の20位から大きく躍進し、調査開始以来初のトップを獲得した。2位に「結愛」(昨年9位)、3位に「結菜」(同1位)がランクインしており、「結」の漢字が入る名前が調査開始以来、初めてベスト3を独占する結果になった。人生100年時代が到来し、「人とのつながり」の必要性が増すといわれている昨今、改めて「人と人とを結ぶ絆」が見直されていることが、「結」の漢字の人気上昇の要因かもしれない。
今年の男の子は「斗」の漢字を使った名前に人気が集まっており、実にベスト50のうち11の名前がランクイン(2016年は3種類、2017年は5種類)。「北斗七星」からくる、壮大なイメージから、男の子に人気となっている「斗」を使った名前だが、近年では名づけの判断において「音の響き」を重視する傾向があるなか、ハッキリとした発音で止める潔い印象から、「ト」で終わる名前が人気となっていることも影響しているのかもしれない。
一方、女の子の名前で今年最も多く使用された漢字は「花」だった。ベスト25では「花」のほか、「菜」、「莉」、「咲」など、自然を連想させる漢字が11ランクインするなど人気となっている。2位には「愛」がランクインし、昨年の5位から上昇している。「愛」は使用漢字で2011年から5連覇を達成していたが、再びトップに返り咲く日も遠くはないかもしれないと予測している。
同調査結果は↓
https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2018/pdf/20181127_01.pdf