18年の大企業の夏季賞与87万731円で過去最高額

 厚生労働省がまとめた2018年民間主要企業夏季一時金妥結状況によると、同年の夏季ボーナスの妥結額が把握できた大企業(資本金10億円以上かつ従業員1000人以上)414社の平均妥結額は87万731円で、前年比4万5581円(5.52%)増加し、5年連続で80万円台の高水準、過去最高の2007年(84万3779円)を超える額となったことが明らかになった。昨年度2017年度の平均妥結額は83万6222円(対前年比4.07%)だった。

 夏季一時金の要求額は、把握できた297社でみると88万5432円で、前年比2万4713円の増加だった。平均妥結額の対前年伸び率を業種別にみると、「鉄鋼」(15社)が17.08%増(妥結額76万6427円)で最も高く、次いで「金融」(6社)が11.18%増(同70万7176円)、「精密機械」(4社)10.39%増(同74万2032円)、「化学」(37社)9.40%増(同96万398円)、「卸・小売」(38社)9.33%増(同57万3330円)などが続いた。

 21業種中18業種が前年比プラスとなり、2017年度は10業種、2016年度は12業種、賃上げは2015年度(18業種がプラス)の水準に戻り、勢いを取り戻している。前年比マイナスだった業種は、「窯業」(9社)が▲5.31%減(妥結額93万4172円)だったのを始め、「紙・パルプ」(7社)▲3.99%(同64万151円)、「食料品・たばこ」(34社)が▲2.81%減(同86万7861円)の3業種のみだった。

 妥結時期別企業数の状況をみると、業績連動方式を採用している企業や妥結時期が不明な企業を除く382社(2017年382社)のうち、2月末までに妥結した企業は1社(0.3%)、3月が250社(65.4%)、4月が44社(11.5%)、5月が58社(15.2%)、6月以降が29社(7.6%)となっている。3月末までに妥結した企業の累計数の割合は65.7%で、2017年の66.2%をわずかに0.5ポイント下回っている。

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https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_01305.html