リクルート住まいカンパニーが1都3県(東京・千葉・埼玉・神奈川)在住の賃貸物件契約者を対象に実施した「2017年度賃貸契約者動向調査(首都圏)結果(有効回答数801人)によると、不動産会社店舗への訪問数は平均1.6店舗で、長期的にみると訪問店舗数は減少の傾向にある。また、10年前(2007年度)は平均4.6件あった部屋探しの際の物件見学数は、2017年度は平均2.9件と過去最少となり、見学数の減少が続いている。
部屋探しにおいて、最も決め手となるのは「家賃」で、決め手となり、かつあきらめることが少ないのは「路線・駅やエリア」。一方で最もあきらめた人が多いのは「築年数」だった。次に引っ越す際に欲しい設備(複数回答)は、昨年同様「エアコン」(74.7%)、「独立洗面台」(63.0%)、「TVモニター付きインターフォン」(58.0%)が上位。「24時間出せるゴミ置き場」(40.8%)や「浴室乾燥機」(39.4%)が昨年より8ポイント以上増えた。
家賃が上がっても欲しい設備は、「追い焚き機能付きの風呂」(70.2%)が1位、次いで「エアコン付き」(69.6%)、「独立洗面」(68.5%)が続いた。また、家賃が上がってもよいと考える人で、かつ家賃上昇許容額が高い設備は、1位は「エアコン」で、プラスしてもいい家賃許容額は平均1800円、次いで「スマートキー(指紋認証、暗証番号入力、ICカードによる鍵)」平均1600円、「独立洗面台」平均1400円の家賃上昇が許容される。
満足度の高い設備(複数回答)は、「24時間出せるゴミ置き場」(71.1%)が1位。3位の「宅配ボックス」(66.5%)と合わせて利便性の高い設備が高い傾向にある。2位の「遮音性能の高い窓」(67.8%)は、昨年からの伸び率が19.4ポイント増と最も高く満足する人の割合が増えている。6位の「断熱・遮熱性能の高い窓」(61.7%)と性能系の設備も上位にランクイン。【ファミリー】世帯には「宅配ボックス」(79.7%)の満足度が高い。
今後住みたい間取り・仕様について、「ワンフロア」と「メゾネット」の比較を一人暮らしに聞いた結果では、「メゾネット」を選びたいとする人の28.5%に対し「ワンフロア」は50.6%となり、「ワンフロア」を好む人が多い。「和室あり」と「洋室のみ」についての検討では、「洋室6畳+洋室6畳+DK(6畳)」を選ぶ人が60.6%に対し「和室6畳+洋室6畳+ DK(6畳)」は24.0%と、洋室のみを好む人が和室ありを好む人の2倍以上いる。
同調査結果は↓
https://www.recruit-sumai.co.jp/press/upload/chintai_cyuosa_20180905.pdf