社長の出身大学、日大が最多、上場企業は慶応が最多

 帝国データバンクがこのほど発表した「全国社長出身大学分析調査」結果によると、社長の出身大学上位30校の中では、「日本大学」が2万1148人で最も多く、「慶應義塾大学」(1万903人)、「早稲田大学」(1万283人)、「明治大学」(8894人)と続いた。また、「東京大学」(2579人)は20位、「京都大学」(1820人)は29位となった。国立・公立大学に比べ、私立大学は学生数が多く、社長数もそれに比例していることが示唆される。

 出身大学上位3校の社長就任経緯をみると、3校とも「同族承継」の割合が、「日本大学出身社長」54.5%、「慶應義塾大学出身社長」54.4%、「早稲田大学出身社長」43.7%となっており、最も高い。「早稲田大学出身社長」は、「同族承継」の割合が3校の中では最も低いものの、「創業者」(30.1%)と「内部昇格」(12.0%)、「出向」(4.8%)の割合が3校の中で最も高い結果となった。

 上場企業社長の出身大学では、「慶應義塾大学」が260人で最も多く、次いで「東京大学」・「早稲田大学」(ともに172人)が同数、「日本大学」(81人)、「京都大学」(79人)、「明治大学」(73人)、「中央大学」(68人)、「同志社大学」(54人)、「一橋大学」・「大阪大学」(ともに47人)の順となった。「東京大学」のほか、「京都大学」や「一橋大学」・「大阪大学」、「神戸大学」(29 人)など国立大学も上位にランクインした。

 社長の出身大学を業歴別にみると、「100年以上」を除いて「日本大学」が最多。「100年以上」では「慶應義塾大学」がトップ、「同志社大学」が5位にランクイン。また、年代別にみると、「40歳未満」では「慶應義塾大学」が、「40代」から「70代」では「日本大学」、「80歳以上」では「早稲田大学」が最多。ランクインした大学の多くは私立大学だが、「40歳未満」で5位となった「東京大学」が国立大学で唯一ランクインした。

 社長の出身大学を男女別にみると、男性社長では「日本大学」が最多、次いで「慶應義塾大学」、「早稲田大学」、「明治大学」の順にランクイン。他方、女性社長では「慶應義塾大学」が最多で、「日本大学」、「早稲田大学」と続いた。「日本女子大学」や「共立女子大学」などの女子大学のほか、男性社長にはランクインしなかった「青山学院大学」や「上智大学」、「立教大学」といったミッション系の大学も目立った。

 同調査結果は↓
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p180706.pdf