博報堂の生活総研が、首都・名古屋・阪神在住の20〜69歳の男女の消費者1500名を対象に実施した「来月の消費予報」によると、7月の消費意欲指数は48.7点で、前月比は+2.6ポイント、前年比は-0.4ポイントと、前年からはほぼ横ばいとなった。ボーナスシーズンの7月だが、季節消費への意欲が高まる一方、実際の消費行動へ結びつくほどの盛り上がりになるかどうかは今のところ不透明となっている。
また、特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合は、全体では前月比+1.7ポイント、前年同月比-2.7ポイントの28.3となった。なお、消費意欲指数は、博報堂生活総研の調査パネルの一般生活者1500名に対し、「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(7月)の消費意欲は何点ぐらいか」と質問したもの。
本格的なボーナスシーズンを迎える7月の消費意欲指数は、前月よりも2.6ポイント高まり、今年の最高値。特に女性については51.1点で、前月比+3.0ポイントの伸びとなっている。消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、「ボーナスが入る」(18年6月44件→18年7月95件)、夏服などの「季節的な出費の予定や意欲がある」(同83件→117件)、「旅行の予定がある」(同26件→41件)などが、前月より増えている(特に女性で顕著)。
また、「今月までに多く使った反動で節約」という声は前月を大きく下回った(18年6月127件→18年7月55件)。ボーナスへの期待を背景に、女性を中心に季節消費への意欲が高まりそうだ。消費意欲指数は、前年と比べると横ばいにとどまっている。消費意欲指数の理由(自由回答)をみても、前月からは伸びをみせたものの、前年との比較では目立って伸びているものはない。
また、特に買いたいモノ・利用したいサービスがあると答えた人の割合は前年比-2.7ポイントと減少。カテゴリー別にみると、「食品」、「家電・AV」、「書籍・エンタメ」、「旅行」、「レジャー」において、それぞれ前年より20件以上減っている。以上のように、消費に気持ちは向いているものの、実際の消費行動に結びつくほどの盛り上がりになるかどうかは今のところ不透明といえそうだ。
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