パーソルキャリアが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が、2017年度(2017年4月~2018年3月)に「DODA」へ登録した転職希望者のうち約8万人を対象に実施した「転職理由についての調査」結果によると、今回の転職理由トップ3は、1位「ほかにやりたい仕事がある」(14.9%)、2位「会社の将来性が不安」(10.7%)、3位「給与に不満がある」(10.5%)という結果になった。
特徴としては「給与に不満がある」、「会社の評価方法に不満がある」など待遇に関する転職理由を上げる人が増えたことが挙げられる。2017年度は日経平均株価の上昇が続くなど景気回復が鮮明だった。しかし、それが自身の給与へ反映されないことへの不満や、同僚や友人が転職で年収が上がったという事例を知り転職をすれば給与が上がるのではないかと考えた人が増え、この転職理由を挙げる人が顕著だった。
次いで増加が目立ったのは、「残業が多い/休日が少ない」、「土日祝日に休みたい」などの働く時間や休暇に関する転職理由だった。世間では“働き方改革”に注目が集まり、残業時間や休日出勤を抑制する傾向が強まっている。一方で「残業時間の削減がされない」、「依然として休日出勤がある」など、自社で改善の兆しが見えない場合は、転職によって希望の就業環境に移ろうとする人が見られたことも特徴的だった。
年代別にみると、「20代」の転職理由は、2位「給与に不満がある」が前年度から最も増加し、2018年度以降初めて10%を越えた。また、3位「残業が多い/休日が少ない」、6位「土日祝日に休みたい」も前年度から順位を2つ上げた。また、「30代」の転職理由は、1位「ほかにやりたい仕事がある」、2位「会社の将来性が不安」の割合がともに減少し、順位も入れ替わった。代わりに3位「給与に不満がある」が前年度から増加した。
「40代以上」の転職理由は、1位「会社の将来性が不安」、4位「倒産/リストラ/契約期間の満了」、9位「業界の先行きが不安」の割合が大きく下降し、雇用環境の改善が明らかになった。一方で、「40代以上」でも待遇に関する転職理由を挙げる人の割合が増加。3位「給与に不満がある」は前年度から順位が1つ上がり、8位「会社の評価方法に不満がある」の割合も上昇した。
同調査結果は↓
https://www.persol-career.co.jp/pressroom/news/research/2018/20180524_01/