博報堂の生活総研が、首都・名古屋・阪神在住の20〜69歳の男女の消費者を対象に実施した「来月の消費予報」によると、5月の消費意欲指数は48.3点で、前月比は+1.9ポイント、前年比も+1.8ポイントと、今年初めての前年比プラスとなった4月に引き続き、前月比・前年比ともにプラスとなった。大型消費と季節消費への期待が大きく、5月としては、2014年の消費税増税以降での最高値となっている。
また、特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合は、全体では前月比+2.1ポイント、前年同月比+1.7ポイントの29.8となった。なお、消費意欲指数は、博報堂生活総研の調査パネルの一般生活者1500名に対し、「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(5月)の消費意欲は何点ぐらいか」と質問したもの。
消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、「GW、連休があるから」(17年5月87件→18年5月123件)や「旅行の予定がある」(17年5月39件→18年5月54件)といった声が前年よりも増えている。特に買いたいモノ・利用したいサービスでも「旅行」(17年5月175件→18年5月199件)、「外食」(17年5月187件→18年5月211件)が前年よりも20件以上増えており、大型連休関連の消費意欲が活発だ。
そのほかの理由としては、「欲しいものがある」(17年5月70件→18年5月80件)「買い物をしていない反動で意欲が高まっている」(17年5月9件→18年5月21件)という声が増加。また、特に買いたいモノ・利用したいサービスについては「ファッション」、「化粧品」、「装飾品」、「インテリア用品」、「飲料」、「食品」といった幅広いカテゴリーで20件以上増えており、4月に明るさを見せた消費意欲は引き続き、順調に推移しそうだ。
4月は男性の伸びが顕著で、女性は横ばいだったが、5月は逆に男性は横ばいで、女性が消費意欲を伸ばしている。消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、「GW、連休があるから」や「服が欲しい」をはじめとした季節消費の件数の伸びは、ほとんどが女性によるものだ(女性:17年5月231件→18年5月295件)。5月の消費意欲の盛り上がりは、季節消費を中心に、女性がけん引する形となりそうだ。
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