1月のバイト平均時給は1180円、前年同月比+3.3%

 リクルートのジョブズリサーチセンターが発表した「アルバイト・パート募集時平均時給調査」結果によると、三大都市圏の1月の平均時給は、前年同月比が38円増加(+3.3%)の1180円となった。増加率は2023年以降最も高い。前月比では5円減少。エリア別でみると、「首都圏」が前年同月比40円増加、前月比は3円減少の1222円、「東海」は同40円増加、同10円減少の1099円、「関西」は同29円増加、同2円減少の1143円だった。

 職種別にみると、前年同月比では、「フード系」(1146円、+4.3%)、「販売・サービス系」(1150円、+4.2%)、「専門職系」(1339円、+3.2%)、「製造・物流・清掃系」(1184円、+2.8%)、「事務系」(1249円、+2.6%)、「営業系」(1236円、+1.8%)の全ての職種でプラス。前月比では、「営業系」(+1.5%)、「事務系」(+0.6%)の2職種のみがプラスで、残りの4職種はマイナスだった。

 例年1月は繁忙期の年末年始に向けた募集が終わり、賃金・求人件数ともに落ち着く時期。今年の1月は、インバウンド関連のニーズが引き続き高く、前年と比べた平均時給の増減率が高くなった。特に影響を受けやすい「販売・サービス系」では「化粧品販売」や「レジ」などの求人において伸びが大きく、また、「フード系」はインバウンド需要にかかわらず、アフターコロナ以後人材不足が続いており賃金の伸びも大きくなっている。

 首都圏エリアの平均時給は、前年同月比では40円増加、前月比は3円減少の1222円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1187円、+4.3%)、「販売・サービス系」(1188円、+4.3%)、「専門職系」(1375円、+3.9%)、「事務系」(1300円、+2.7%)、「製造・物流・清掃系」(1219円、+2.1%)、「営業系」(1294円、+1.8%)の全ての職種でプラス。前月比では、「営業系」(+2.0%)、「事務系」(+0.4%)など3職種でプラスだった。

 東海エリアの平均時給は、前年同月比では40円増加、前月比は10円減少の1099円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1077円、+4.6%)、「製造・物流・清掃系」(1106円、+3.8%)、「専門職系」(1243円、+3.8%)、「事務系」(1110円、+3.5%)、「販売・サービス系」(1083円、+3.3%)など全ての職種でプラス。前月比では、「事務系」(+0.5%)、「営業系」(1128円、+0.3%)の2職種のみでプラスだった。

 関西エリアの平均時給は、前年同月比では29円増加、前月比は2円減少の1143円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1103円、+4.0%)、「販売・サービス系」(1112円、+3.5%)、「製造・物流・清掃系」(1157円、+2.9%)、「営業系」(1205円、+2.6%)、「専門職系」(1301円、+0.8%)などの全ての職種でプラス。前月比では、「営業系」(+1.9%)、「事務系」(1207円、+0.5%)の2職種のみでプラスだった。

 同平均時給調査結果は

https://jbrc.recruit.co.jp/data/pdf/202401_AP.pdf