飲食店での支払い方法、「キャッシュレス派」が5割強

 リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が発表した「飲食店でのキャッシュレス決済の利用実態と意向調査」結果(有効回答数1万50人)によると、現金以外での支払いが可能な飲食店における支払実態は、「キャッシュレス派」が52.9%となり、「現金派」(47.1%)を上回った。性年代別では、「キャッシュレス派」は30代男性(58.7%)で最多、次いで60代女性(57.1%)が多かった。

 逆に、男女を通じて20代が最も「現金派」が多かった。キャッシュレスというと、アプリ活用などのITスキルを要する場合もあるため、50・60代では低くなる予測もできたが、意外にも20代男女が最も現金支払い意向が強いことが分かった。また、圏域別では、首都圏で「キャッシュレス派」が最も多く(54.8%)、“商いの街”等と言われる関西圏では3圏域で唯一、「現金派」が半数を超える(50.5%)という実態だった。

 飲食店で、これまでに利用したことのある支払い方法(複数回答)は、「クレジットカード」が圧倒的な1位で79.1%、次いで「交通系電子マネー」29.6%、「交通系以外の電子マネー」18.2%。また、「現金しか利用しない・したことがない/現金しか利用できない」は16.3%だった。性年代別では、「クレジットカード」の回答が最も多かったのは30代女性で84.7%、「交通系電子マネー」は20~40代男性で利用経験が多かった。

 現在主に利用している支払い方法(現金以外でも支払いが可能な飲食店の場合)では、これまでの支払い経験と同様に1位は「クレジットカード」で59.9%、2位は「交通系以外の電子マネー」(4.6%)、3位は「交通系電子マネー」(3.7%)。2位以降は利用率が大きく下がる結果となった。また、「現金しか利用しない・したことはない/現金しか利用できない」が27.9%で、実質的に現金払いが2位という結果だった。

 今後の支払い方法として、現金以外の方法の利用意向は、「積極的に利用したい」+「まあ利用してもよい」が計78.8%と、「あまり利用したくない」+「まったく利用したくない」の計21.2%よりも優勢という結果だった。30~60代男性と30代女性でキャッシュレス決済の利用意向は8割を超える一方、20代では「利用したくない・計」が、女性で26.4%、男性で25.4%と他の性年代よりやや多く、心理的な抵抗感があることがうかがえる。

 同調査結果は↓

https://www.recruit-lifestyle.co.jp/news/gourmet/nw27784_20190418