2月「生活自由度」57.4点~4ヵ月ぶり50点台に低下

 博報堂生活総合研究所は、新型コロナの感染が流行している昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施した。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点としたとき、現在の状況下における「生活自由度」が何点くらいかを聞いたところ、2月は57.4点で、1月から4.0ポイント減少し、4ヵ月ぶりに50点台に低下した。

 1月に入り新型コロナ感染者数は急増を続け、月末に全国で8万人を突破、昨夏の「第5波」をはるかに上回った。まん延防止等重点措置の適用も1月下旬には34都道府県に急拡大。主となるオミクロン株は、デルタ株より重症化率は低い一方、感染力が高いと言われ、特に若年層への感染も顕著。感染者・濃厚接触者の大幅増が、医療だけでなく家庭、仕事、社会機能に大きな影響を及ぼしているとの報道が目立つ環境下での調査だ。

 【不安度】は、全ての項目で前月より増加した。前月比では、「経済の停滞」(76.1%、7.4ポイント増)、「行政の対応」(70.2%、5.6ポイント増)が5ポイント以上増加。【行動の抑制度】も全ての項目で増加となっている。前月比では、「外食」(73.4%、11.3ポイント増)、「交友・交際」(78.5%、11.0ポイント増)、「不要不急の外出」(79.6%、10.1ポイント増)が10ポイント以上の増加となった。

 【行動の実施度】も、ほとんどの項目で前月より増加。前月比では、「家の中でできる娯楽」(69.3%、8.3ポイント増)、「自分で料理する」(57.2%、5.6ポイント増)など、家の中での活動が増加した。収束後に取り組むと思う行動[予想]は、[実態]より[予想]が高いのが、「投資や資産運用」(+10.5ポイント)、「人が密集しない屋外でのレジャー」(+8.9ポイント)、「人が密集しない野外でのレジャー」(+8.7ポイント)などだった。

 同調査結果は↓

https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2022/02/corona-release2202.pdf