1月の「生活自由度」は61.4点~高い水準を維持

 博報堂生活総合研究所は、新型コロナの感染が流行している昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施した。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点としたとき、現在の状況下における「生活自由度」が何点くらいかを聞いたところ、1月は61.4点で、12月から0.1ポイントの微増、60点台は3ヵ月連続と高い水準を維持している。

 欧米など海外で感染者増が続くなか、国内では12月の感染者数は低い水準で推移。年末年始の人の移動は昨年比で大きく増えたとの報道がみられた。一方、水際対策で抑えていた変異株「オミクロン株」は、12月下旬には沖縄、大阪、東京をはじめ市中感染が確認され、全国に拡大しはじめた。新規感染者数は12月最終週から増加に転じ、調査開始の1月4日時点で、東京では150人超(およそ21年10月初旬の水準)となった状況での調査だ。

 【不安度】は、ほとんどの項目で前月より減少した。前月比では、「情報の不足や不確かさ」(56.1%、8.0ポイント減)、「海外の情勢」(64.1%、6.7ポイント減)、「行政の対応」(64.6%、6.4ポイント減)が目立っている。【行動の抑制度】もほとんどの項目で減少となっている。前月比では、「外食」(62.1%、3.4ポイント減)、「交友・交際」(67.5%、3.0ポイント減)などだった。

 【行動の実施度】も、ほとんどの項目で前月より減少。「ストリーミングサービスの利用」(45.3%、4.1ポイント減)、「副業」(26.8%、4.0ポイント減)、「人が密集しない屋外でのレジャー」(40.3%、3.8ポイント減)など。収束後に取り組むと思う行動[予想]は、[実態]より[予想]が高いのが、「人が密集しない屋外でのレジャー」(+12.0ポイント)、「投資や資産運用」(+10.8ポイント)、「自分で料理する」(+10.1ポイント)などだった。

 同調査結果は↓

https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2022/01/corona-release2201.pdf