テレワーク実施の有無が転職検討の応募の意向に影響

 転職サービス「doda(デューダ)」が、20~30代のdoda会員を対象に実施した「リモートワーク・テレワーク企業への転職に関する調査」結果(有効回答数361人)によると、転職を検討する際にリモートワーク・テレワーク実施の有無の応募意向への影響は、「とても影響する」との回答が約3割(33.0%)、「やや影響する」が約2割(22.7%)となった。多くの転職希望者が新型コロナウイルス感染症拡大をきっかけに自身の働き方を見直し、より柔軟な勤務スタイルを求めている傾向があるとみられている。

 「doda」に掲載されているテレワーク求人(求人票内に「テレワーク」、「リモートワーク」、「在宅勤務」、「在宅ワーク」のいずれかの文言が入っている求人)の掲載数と応募数を2020年1月と2021年10月で比較すると、掲載数は約10.3倍、応募数は約10.5倍に増加していることが分かった。新型コロナウイルス感染症の影響が出始めてから2年近くが経過し、より多くの企業でリモート環境が整ってきたことが読み取れる。

 転職後にリモートワーク・テレワークを行いたい頻度は、「毎日」と回答した人が最も多く、前回2021年3月調査から5.1ポイント増加し34.2%という結果になった。次いで、「週3日」が20.6%(前回調査比-9.9ポイント)、「週2日」が18.8%(同-1.7ポイント)だった。オフィスに出社せず、完全在宅(フルリモート)での働き方を希望する人が増えていることがうかがえる。

 また、完全在宅(フルリモート)勤務の転職先を探す場合に、自宅と会社の距離が気になるかどうかについては、「全く気にならない」と回答した人が23.5%、「あまり気にならない」と回答した人が30.2%と、5割超が自宅と会社の距離は「気にならない」という結果になった。実際にリモート下で働いた結果、自宅が会社から離れていても問題ないと半数以上の人が感じていたと推測できる。

 完全在宅(フルリモート)勤務の仕事に転職する際に、特に気になるところがあるかについては、「部署やチーム内でのコミュニケーションの取り方」との回答が35.2%で最も多く、次いで、「特にない」(16.1%)、「年間出社日」(12.5%)、「リモート下での評価方法が明確になっているか」(9.4%)が続いた。リモート下で仕事を進める上で、特にコミュニケーションの取り方を気にしていることが分かった。

 同調査結果は↓

https://www.persol-career.co.jp/pressroom/content/uploads/2021/11/0f1f3fa8a4fe345d5cddc59819d8d54b.pdf