20年大企業の夏季賞与は2年連続減少も82万8171円

 厚生労働省がまとめた2020年民間主要企業夏季一時金妥結状況によると、同年の夏季ボーナスの妥結額が把握できた大企業(資本金10億円以上かつ従業員1000人以上)390社の平均妥結額は82万8171円で、前年比1万7282円(▲2.04%)減と2年連続で減少したものの、9年連続で80万円台となったことが明らかになった。昨年2019年の平均妥結額は84万5453円(対前年比▲2.90%減)だった。

 夏季一時金の要求額は、把握できた293社でみると91万9838円、前年比2万7835円の増加。平均妥結額の対前年伸び率を業種別にみると、「建設」(24社)が13.71%増(妥結額108万1072円)で最も高く、次いで、「その他製造」(13社)11.85%増(同71万2809円)、「卸・小売」(53社)11.73%増(同60万2794円)、「紙・パルプ」(5社)9.65%増(同69万8020円)、「電力・ガス」(7社)7.79%増(同76万1600円)などが続いた。

 前年は21業種中5業種が前年比プラスだったが、2020年は前年比プラスが10業種に増え、やや勢いが回復した結果となった。対前年伸び率が前年比マイナスだった業種は、「鉄鋼」(12社)が▲26.45%減(妥結額55万1226円)だったのを始め、「サービス」(12社)▲10.54%減(同49万8858円)、「ゴム製品」(7社)▲10.27%減(同72万142円)、「化学」(28社)▲7.33%(同88万128円)など11業種だった。

 妥結時期別企業数の状況をみると、業績連動方式を採用している企業や妥結時期が不明な企業を除く333社(2019年349社)のうち、2月末までに妥結した企業は1社(0.3%)、3月が210社(63.1%)、4月が32社(9.6%)、5月が58社(17.4%)、6月以降が32社(9.6%)となっている。3月末までに妥結した企業の累計数の割合は63.4%で、2019年の70.5%を7.1ポイント下回っている。

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https://www.mhlw.go.jp/content/12604000/000668876.pdf