6割強が「転勤は退職のキッカケになる」と回答

 エン・ジャパンが、運営する総合転職支援サービス「エン転職」上で、ユーザーを対象に実施した「転勤に関する意識調査」結果(有効回答数1万539人)によると、「転勤は退職を考えるキッカケになる」との回答が64%(「なる」31%、「ややなる」33%)と6割強を占めた。年代別にみると、若手になるにつれ影響度が大きいようだ。男女別にみると、男性(59%)より女性(66%)がキッカケになることがうかがえる。

 これまでの転勤を理由にした退職の経験は、「ある」は5%にとどまった。年代が上がるにつれ、退職割合が高まっている。男女別では、女性(4%)よりも男性(7%)の退職経験が多いようだ。退職経験者からは、「転勤なしで入社したにもかかわらず、入社後2週間で転勤になったため」(25歳男性)、「母の体調が悪く、自宅から通える範囲からは離れたくなかった。今後も転勤話は出るため」(30歳女性)などの声が寄せられている。

 今後、転勤辞令が出た場合の対処法は、63%が「承諾する」(「承諾する」13%、「条件付きで承諾する」50%)と回答。男女別にみると、女性(57%)より男性(70%)が承諾する割合は高い。条件付きで承諾する場合の承諾条件(複数回答)は、「家賃補助が出る」(73%)、「昇進・昇給がある」(56%)、「転勤期間が決まっている」(55%)と続く。男女別で10ポイント以上差が出たのは「単身赴任手当がある」(男性52%、女性41%)だった。

 条件に関係なく転勤を拒否するとの回答理由(複数回答)は、「配偶者も仕事をしているから」(34%)、「子育てがしづらいから」(34%)、「親の世話・介護がしづらいから」(33%)がトップ3。年代別にみると、20代は「新しい土地に慣れることが大変だから」(40%)、30代は「子育てがしづらいから」(46%)、40代以上は「親の世話・介護がしづらいから」(41%)がそれぞれ最多だった。

 過去の転勤の有無は、26%が「転勤したことがある」と回答。年代別では、20代16%、30代25%、40代36%、男女別では、転勤経験者は、男性37%、女性15%だった。転勤経験者が転勤してよかったこと(複数回答)は、「人間関係が広がった」(55%)、「自身の能力が向上した」(39%)、「業務範囲が広がった」(37%)がトップ3。男女別で5ポイント以上差が出たのは「人間関係が広がった」(男性54%、女性60%)だった。

 同調査結果は↓

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/19867.html