18年度下半期に中途採用者が計画を下回る企業4割

 リクルートキャリアが、中途採用を実施する企業の人事担当者を対象に3月に実施した「2018年度下半期の中途採用者の充足状況調査」結果(有効回答数830人)によると、下半期(2018年10月~2019年3月)の計画に対し、中途内定者が計画通り・計画を上回る企業は全体で58.0%だった。計画を下回る企業は42.0%で、上半期(2018年4月~2018年9月)と比較して6.3ポイント増加する結果となった。

 計画を下回る企業を業界別にみると、最多は「流通・小売・外食」で、49.3%と約半数の企業で内定者が未充足。次いで、「メーカー」(46.5%)、「その他サービス」(44.4%)と続く。一方、計画通り・計画を上回る企業が最多は「IT・通信」(66.7%)で、他の属性(従業員規模、地域、設立年数)と並べても、内定者が充足する企業が最も多いセグメントとなった。次いで、「金融・商社」(62.3%)や「建設・不動産」(61.1%)と続く。

 「IT・通信」と「流通・小売・外食」を比較すると、16.0ポイントという大きな差がある。しかしながら、そのIT・通信業界も、内定者が充足している企業は7割に満たない。また、従業員規模が小さくなるにつれ、計画を下回る企業が増加する傾向にある。「1~99人」(48.5%)、「100~299人」(43.5%)の企業は、計画を下回る企業の割合がともに全体の水準(42.0%)を超え、中小企業において内定者の充足が厳しい状況にある。

 地域別にみると、本店所在地が「地方圏」にある企業で計画を下回る割合は46.8%で、「三大都市圏」の40.4%より6.4ポイント高く、地方圏のほうが、内定者の未充足企業が多いという結果になった。三大都市圏の中では「京阪神」(65.3%)の企業の充足状況が際立って良好で、他地域と比較して5ポイント以上の差がある。しかし、それでも内定者が充足している企業は7割に満たないという結果になった。

 同調査結果は↓

https://www.recruitcareer.co.jp/news/20190422.pdf