3月のバイト平均時給は1188円、過去2番目の高さ

 リクルートのジョブズリサーチセンターが発表した「アルバイト・パート募集時平均時給調査」結果によると、三大都市圏の3月の平均時給は、前年同月比が45円増加(+3.9%)の1188円となり、先月に次ぐ過去2番目の高さだった。前月比では4円減少。エリア別でみると、「首都圏」が前年同月比49円増加、前月比は2円増加の1231円、「東海」は同41円増加、同22円減少の1102円、「関西」は同30円増加、同17円減少の1144円だった。

 職種別にみると、前年同月比では、「専門職系」(1388円、+5.0%)、「事務系」(1272円、+4.3%)、「フード系」(1144円、+4.0%)、「販売・サービス系」(1146円、+3.6%)、「製造・物流・清掃系」(1188円、+2.8%)、「営業系」(1215円、+0.9%)の全ての職種でプラス。前月比では、「事務系」(+0.8%)、「専門職系」(+0.5%)、「フード系」(+0.1%)、「営業系」(+0.1%)の4職種でプラスだった。

 例年3月は新年度に向けて人の入れ替わりがあるため、求人募集が活発になり、コンビニスタッフやレジスタッフなど、年間を通して人材が必要な職種の募集がかかりやすい時期でもある。また、平均時給上昇の背景としては春闘の影響による賃上げが継続していることも要因と考えられる。特に、「事務系」では受付、「専門職系」では看護師、医療関係従事者、介護スタッフなどエッセンシャルワーカーの時給上昇が見られた。

 首都圏エリアの平均時給は、前年同月比では49円増加、前月比は2円増加の1231円。職種別でみると、前年同月比では、「専門職系」(1429円、+5.0%)、「販売・サービス系」(1181円、+4.0%)、「フード系」(1185円、+4.0%)、「事務系」(1317円、+3.8%)、「製造・物流・清掃系」(1222円、+2.4%)の5職種でプラス。前月比では、「専門職系」(+2.4%)、「事務系」(+0.9%)、「フード系」(+0.2%)の3職種でプラスだった。

 東海エリアの平均時給は、前年同月比では41円増加、前月比は22円減少の1102円。職種別でみると、前年同月比では、「事務系」(1122円、+5.5%)、「専門職系」(1273円、+5.3%)、「フード系」(1078円、+4.7%)、「製造・物流・清掃系」(1111円、+3.0%)、「販売・サービス系」(1078円、+2.8%)、「営業系」(1119円、+1.0%)の全ての職種でプラス。前月比では、「フード系」(+0.1%)の1職種のみでプラスだった。

 関西エリアの平均時給は、前年同月比では30円増加、前月比は17円減少の1144円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1099円、+3.7%)、「製造・物流・清掃系」(1165円、+3.2%)、「営業系」(1188円、+2.9%)、「事務系」(1240円、+2.5%)、「販売・サービス系」(1112円、+2.3%)などの全ての職種でプラス。前月比では、「営業系」(+1.5%)、「事務系」(+0.7%)などの3職種でプラスだった。

 同平均時給調査結果は

https://jbrc.recruit.co.jp/data/pdf/202403_AP.pdf