1月の「生活自由度」は63.7点の過去最高値に!

 博報堂生活総研は、新型コロナウイルス感染症流行の昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点とすると、現在の「生活自由度」が何点くらいかを聞いたところ、1月は63.7点で、先月から1.6ポイント増加して過去最高値となった。前年同月比でも2.3ポイントの増加となっている。

 3年ぶりに行動制限がない年末年始。新型コロナの全国の新規感染者数は、12月初旬は1週間平均で1日あたり11万人台だったが、12月下旬には17万人台にまで増加。12月30日から一旦減少し、1月4日には1週間平均で11万人台にまで低下したものの、翌5日には当日の新規感染者数が約23万人に急増。死者数も7日に463人と過去最多を更新するなど増加傾向となった。年末年始の人の移動と活動の影響がうかがわれる中での調査だ。

 【不安度】は、前月と比べて大きな増減はみられない。前月比較では、「海外の情勢」(72.2%、4.3ポイント増)、「自分や家族の健康」(63.5%、2.6ポイント増)が多少増加した程度。前年同月比較では、増加した項目が多く、ロシアのウクライナ侵攻や中国での観戦増大の影響などが考えられる「海外の情勢」(72.2%、8.1ポイント増)、「経済の停滞」(74.2%、5.5ポイント増)などが目立っている。

 【行動の抑制度】も前月と比べて大きな増減はみられない。前月比較では、「体験型エンタメ」(52.1%、1.2ポイント増)で増加、「交友・交際」(51.8%、2.5ポイント減)で減少がみられた程度。前年同月比較では、「旅行・レジャー」(56.5%、17.0ポイント減)、「不要不急の外出」(53.8%、15.7ポイント減)のほか、ほとんどの項目で10ポイント以上減少している。【行動の実施度】でも、前月と比べて大きな増減はみられない。

 前月比較での増加は、「キャッシュレスでの支払い」(64.0%、3.9ポイント増)、減少は「感染対策を徹底している店や施設の利用」(47.8%、5.6ポイント減)程度。前年同月比較では、「家の中でできる娯楽」(51.4%、9.6ポイント減)などが減少。また、収束後に取り組むと思う行動[予想]では、[実態]より[予想]が高いのが、「投資や資産運用」(+12.3ポイント)、「SNSの閲覧・投稿」(+10.0ポイント)などだった。

 同調査結果は

https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2023/01/corona-release2301.pdf