独立・開業に4割が「興味がある」と回答~マイナビ

 マイナビが全国20代から60代の男女2万1318名を対象に実施した「2019年版独立・開業に対する意識調査」結果によると、全体の41.3%が「独立・開業に興味がある」と回答した。男女別で比較してみると、男性では52.2%が「独立・開業に興味がある」と回答した一方、女性では32.9%にとどまり、男女で大きな差が出る結果となった。男性では20代~40代の過半数が「独立・開業に興味がある」と回答している。

 都道府県別では、「独立・開業に興味がある」という回答が一番多かったのは、52.1%を占めた「宮崎県」。次いで「熊本県」(48.8%)、「沖縄県」(48.5%)と、トップ3を九州勢が独占した。ちなみに、日本で最も人口が多い「東京都」では、42.9%と。全国平均をやや上回る割合で、「独立・開業に興味がある人」の割合は人口と相関性があるわけではなく、地域ごとの気質が関係していると推察される興味深い結果となった。

 次に、「独立・開業に興味がある」と回答した1000人に聞いた「独立・開業を考えたきっかけ」は、「収入を増やしたい」が27.9%で最多、次いで「やりたいことがある」(23.0%)、「自分の能力を試したい」(18.1%)が続いた。独立・開業するなら選びたい業種(複数回答)では、1位が「飲食」(26.1%)、2位が「IT・通信・情報・携帯電話」(17.6%)、3位が「理美容・整体・エステ・リラクゼーション」(15.8%)という順位になった。 

 独立・開業時に重視するポイントは、「自分のペースで働ける・自分の時間を持てること」が18.0%で1位。「収入を増やしたい」、「やりたいことがある」という想いがあっても、実際に独立・開業して働くとなると、「時間を重視したい」と考える人が多いようだ。本年4月から働き方改革法案が施行され、「長時間労働の是正」や「有給休暇の取得義務化」などが進められるなか、労働時間を気にする社会全体の風潮が影響したのかもしれない。

 年代別にみると、20代から50代の幅広い年代で「自分のペースで働ける・自分の時間を持てること」がトップを獲得。ただし、50代ではその割合は低下し、代わりに「生涯に渡って働けること」(15.0%)、「定年後も安定した生活を得られること」(13.5%)が、他の年代よりも高まる結果となった。「定年」が間近に迫る50代では、年齢を気にしない「生涯現役」の働き方を求める傾向が強まるようだ。

同調査結果の詳細は↓

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